私のアメリカで過ごした四年間というのは、自分の領域に少しづつ他人を侵入させていく過程だった。最初の小さな部屋に二人で住む寮生活に始まり、独り部屋で過ごして壊れてしまって今の自分は他人と一緒に暮らさないと駄目だと悟ってもう一回ルームメートを迎えたり、アパートに引っ越して他のルームメート同士が人間関係のトラブルを起こしたり、そこから最初は断った友達の家に引っ越して、友達と一年毎日のように話しながら住んだ後に今は人と一緒の部屋に住んでいるんだから。しかも今のところうまくやっている。私はこれはいいことだと思う。今でも、私は一人で生活できるのかどうかよくわからない。